高千穂写真ギャラリー「高千穂の夜神楽」（芝原神楽）

芝原神楽　平成１７年１１月２６日～２７日　於：芝原神社社務所

No.	演目	人数	内容	命付	JPG
	神事	全員	１６時頃、芝原神社で神事
	道行き（みちゆき）		芝原神社から神楽宿（芝原神社社務所）に向かう。階段下にはカメラマンがぎっっしりスタンバイしていた。
	舞入（まいいれ）		外注連は３回回れる場所に立っていないのでそのまま神楽宿に入る。１７時１０分。このあとほしゃどんの皆さんは夕食や入浴のため一時帰宅し、１８時３０分から祭典式。
	祭典式		１８時３０分から
	御神屋誉（みこうやほめ）	４＋３	太鼓を打ちながら唱教を唱える。神楽宿や道具などを誉める。
１	彦舞（ひこまい）	１	猿田彦命が天孫降臨のおのころ島に見立てた桝に乗って四方割りを行う。	猿田彦命（さるたひこのみこと）
２	太伊殿（たいどの）	４	神楽を行う社を建立する舞。	久久之遅命（くくぬちのみこと）・金山彦命（かなやまひこのみこと）・迦具土命（かぐつちのみこと）・水波売命（みずはのみこと）
３	神颪（かみおろし）	３	神庭を清めて神を勧請する舞。神颪・鎮守・杉登の３番を「式３番」と言う。日神楽（昼に舞われる短い神楽）では必ず舞われる。	神漏岐命（かむろぎのみこと）【天神】・忍穂耳命（おしほみのみこと）【地神】・中筒男命（なかつつおのみこと）【海神】
４	鎮守（ちんじゅ）	２	神が社に降臨し鎮まり給うことを表現した舞。本来は２人舞いだが、	大屋津姫命（おおやつひめのみこと）・■（＝木＋爪）津姫命（つまづひめのみこと）
５	杉登（すぎのぼり）	２＋１	神が神殿に杉を伝わって降臨してくる神楽。途中で入鬼神が入る。	椎根津彦命（しいねつひこのみこと）・菟狭津彦命（うさつひこのみこと）・入鬼神は武御雷命（たけみかづちのみこと）
	休憩		２０時５５分頃。式三番が終わったので御神酒上げ。
６	地固（じがため）	４	２１時２０分頃。国作りや田作りのために土地を堅固にする舞。最後に「宝渡しの儀式」がある。	天児屋根命（あめのこやねのみこと）・事代主命（ことしろぬしのみこと）・太玉命（ふとたまのみこと）・五十猛命（いそたけるのみこと）
７	武知（ぶち）	２	「鞭かざし」とも言われる。戦いの準備の舞とも、龍王の舞とも言われる。	弟橘姫命（おとたちばなひめのみこと）・衣通郎姫命（そとほりいいらつひめのみこと）
８	弓正語（ゆみしょうご）	２	弓の神威をもって悪魔を祓う神楽。	月夜見命（つくよみのみこと）・天日鷲命（あめのひわしのみこと）
9	刀刃添＝太刀神添（たちかんぜ）	２	武御雷神の戦いの舞。	経津主神（ふつぬしのかみ）・武御雷神（たかみかづちのかみ）
	夜食
１０	大神（だいじん）	３	荒神の神威を大幣として表し、麻緒の力によって魔祓をして福を招来する祓いの力のこもった願神楽。	矢房八郎拝鷹天神（やぶさのはちろうはいたかてんじん）・道反命（みちのたんのみこと）・伊勢津彦（いせつひこ）
１１	五穀（ごこく）	５	五穀（米・稗・粟・豆・玉蜀黍）豊饒を祈る神楽。	倉稲魂命（うかのみたまのみこと）・大田命（おおたのみこと）・大宮売命（おおみやめのみこと）・保食神（うけのちのかみ）・大己貴命（おおなむちのみこと）
１２	七鬼人（しちきじん）	７芝原神楽では、八鉢を途中ではさむ。	芝原神楽では、（１）ぶち、（２）一方、（３）二方、（４）入鬼、（５）庭張り、（６）もろぶち、（７）八鉢、（８）杵舞の順番。最後の杵舞は観客に灰をかけるので、注意してください。
１３	八鉢（やつばち）	１	少彦名命が唐国より珍しい宝物や薬草を入手して帰国の途中、嬉しさのあまり船べりを叩いた喜びの舞。太鼓の上で逆立ちをする。芝原神楽では観客を神庭に引っ張りこむ場合がある。	少彦名命（すくなひこなのみこと）
１２	七鬼神の最後の杵舞い		杵舞は観客に灰をかけるので、注意してください。
１４	御神体（ごしんたい）	２	イザナギ・イザナミ２神の国産みの舞。酒こしの舞とも言われる。芝原神楽では観客を神庭へ連れてくることもある。	伊邪那岐命（いざなぎのみこと）・伊邪那美命（いざなみのみこと）
１５	御柴（おんしば）	２＋１	二神が柴に乗って神遊びをする舞。問答がある。	瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）・天村雲命（あめのむらくものみこと）・神主＝天穂日命（あまのほひのみこと）一説では、十社大明神と氏神（芝原神社）
１６	住吉（すみよし）	４	海神を讃える讃える神楽。	大綿津見命（おおわだつみのみこと）・中筒男命（なかつつおのみこと）・底筒男命（そこつつおのみこと）・表筒男命（うわつつおのみこと）
１7	日の前（ひのまえ）	４	芝原神楽では途中で交代して「火の舞」として竈にて「お神酒上げ」をして舞う。	天児屋根命（あめのこやねのみこと）・猿田彦命（さるたひこのみこと）・天鈿女命（あめのうずめのみこと）・思兼神（おもいかねのかみ）
１8	岩久ゝ利（いわくぐり）	４	岩間を走る激流の意で、太刀をくぐる舞。	武御雷命（たかみかづちのみこと）・手置帆負命（たおきほひのみこと）・天目一筒命（あめのまひとつつのみこと）・天穂日命（あめのほひのみこと）
１9	山森（やまもり）	５	龍神の舞。青龍・白龍・赤龍・黒龍・黄龍の五王尊が、鹿の皮を取ってきて太鼓を作る時の舞。	青龍王命（せいりゅうおうのみこと）・赤龍王命（しゃくりゅうおうのみこと）・白龍王命（はくりゅうおうのみこと）・黒龍王命（こくりゅうおうのみこと）・黄龍王命（おうりゅうおうのみこと）＝大山祇命（おおやまずみのみこと）
２０	柴引（しばひき）	１	天香具山の榊を根ごと抜いて、岩戸の前に飾る舞。	太玉命（ふとたまのみこと）
２１	伊勢（いせ）	１	岩戸開きを迎える祓いの舞。	天児屋根命（あめのこやねのみこと）
２２	手力雄（たぢからお）	１	天照大神が天岩戸に隠れているところを探り、天岩戸を開くために思案する舞。	手力雄命（たぢからおのみこと）
２３	鈿女（うずめ）	１	天鈿女命が、天岩戸の前で調子面白く舞った舞。	天鈿女命（あめのうずめのみこと）
２４	戸取（ととり）	１	手力雄命が天岩戸を開き、岩戸を投げる舞。投げる場所は、「日向の国小戸の檍ヶ原」と「伊勢の国山田ヶ原」が一般的であるが、地区によっては、「信濃の国戸隠嶽」とする地区もある。	手力雄命（たぢからおのみこと）。戸取りの明神（ととりのみょうじん）とも呼ばれる。
２５	舞開（まいぎらき）	１	天岩戸が開いた喜びの舞。舞の途中から、神主が日月の鏡を手力雄命にわたす。奉仕者全員が御幣を手に賀歌（はぎうた）を歌う。「天の戸を押し分け出づるやー天の戸を」「月と日を諸手に持ちてやー舞い遊ぶ。月こそまされやー宵も照らしゃる。」	手力雄命（たぢからおのみこと）。
２６	標於呂志＝繰下（くりおろし	４＋客	みどりの糸を持って舞う。芝原神楽では観客と舞手が綱を引き合う。
２7	雲於呂志＝雲下（くもおろし）	４芝原神楽では雲綱が４本しかない。	神楽33番のフィナーレ。雲から紙ふぶきが舞い落ちる。７時３０分頃終了。	神漏美命（かむろみのみこと）・手置帆負命（たおきほおいのみこと）・太玉命（ふとたまのみこと）・思兼命（おもひかねのみこと）・天児屋根命（あめのこやめのみこと）のうちの４神？
平成１７年度は行なわれなかった。	幣神添（ひかんぜ）	２	御幣（ごへい）を持って舞う。高千穂の方言では幣を「ひ」と発音する。	彦狭知命（ひこさしりのみこと）・手置帆負命（たおきほおひのみこと）	平成１７年度は行なわれなかった。
平成１７年度は行なわれなかった。	沖逢（おきえ）	４	海原より来る神を招ずる舞。	天村雲命（あめのむらくものみこと）・思兼神（おもいかねのかみ）・事代主神（ことしろぬしのかみ）・天穂日命（あめのほひのみこと）	平成１７年度は行なわれなかった。
平成１７年度は行なわれなかった。	地割（じわり）	５	土地の割り替えの舞。「山の神」を神格化した荒神が、密教の三宝荒神と習合して、のちに竈神としての神格が残った。台所で竈祭を行い、舞い込む。	須佐之男命（すさのおのみこと）【荒神】・太玉命（ふとたまのみこと）【幣差】・武御雷命（たけみかづちのみこと）【太刀舞】・天児屋根命（あめのこやねのみこと）【神主】・月読命（つくよみのみこと）【弓舞】	平成１７年度は行なわれなかった。
平成１７年度は行なわれなかった。	袖花（そではな）	４	鈿女命が天照大神の使いで猿田彦神を迎えに行かれる舞。	天鈿女命（あめのうずめのみこと）・■（＝木＋爪）津姫命（つまづひめのみこと）・石凝姥命（いしこりどめのみこと）・木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）	平成１７年度は行なわれなかった。
平成１７年度は行なわれなかった。	本花（ほんはな）	４	おめでたいご披露の祝いの舞。	天鈿女命（あめのうずめのみこと）・石凝姥命（いしこりどめのみこと）・■（＝木＋爪）津姫命（つまづひめのみこと）・木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）	平成１７年度は行なわれなかった。
平成１７年度は行なわれなかった。	注連口（しめくち）	１	みどりの糸を持って舞う。途中で入鬼神が入る。	天児屋根命（あめのこやねのみこと）・天村雲命（あめのむらくものみこと）・天日鷲命（あめのひわしのみこと）・天帆負命（あめのほおいのみこと）。入鬼神	平成１７年度は行なわれなかった。

※芝原神楽は、毎年１１月最終土～日曜日に行われます。およその日にちが決まっていますが、変更される場合もありますので、あらかじめ日程を確認してください。
※食事のふるまいは地区のしきたりで行われます。式三番の後の神事以降、御神酒が出されるまでの間の飲食は控えましょう。
※家の中でありますが、戸を開けたままのため、一晩中見るということは、寒さとの戦いです。防寒具を忘れずに。
※芝原地区では、他の人の迷惑になるような三脚（一脚）の使用が禁止されています。カメラやビデオ撮影には、手持ちで、他の人に迷惑をかけないように見学しましょう。平成１７年度は最後列のみ三脚の使用が可能でした。
※雲のえりものの掛け方が「木火金水土」となっていますが、「木火土金水」が正しいので今年のは掛け間違っていると保存会長さんがおっしゃっていましたのでそのつもりで写真を見てください。（つっこまないでください。）

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