高千穂以外の神楽写真ギャラリー「狭上神楽」


西米良村 狭上稲荷神社神楽 平成20年12月6日〜7日 於:狭上稲荷神社社司中武社司氏宅

No. 演目 人数 内容 JPG
準備 全員 中武家にて御幣や神屋つくり。舞手は、村所神楽保存会のメンバー。


注連立て 15:12神事の後、3人がお膳に酒・米・塩・麻苧・お金
(120円)の入った紙袋を持って祝詞奏上。庭の神屋に注連が立てられる。







宮神楽 15:33神社へ供え物を持って行き、15:40〜15:57「清山」という演目を御幣を持って舞う。法螺貝が吹かれ、御神体が宿へ移動する。



道行き 15:57〜16:11神社から御神体が運ばれる。


準備 神屋つくりが引き続き行われている。

座付き・夕食 肝煎長・宮司・総代の挨拶があり、1礼1拍手で「いただきます。」で夕食。



修祓 19:00全員着座、神事。

献撰 19:10神前・神屋におそなえの儀。


注連拝 19:22神前・神屋で祝詞をあげる。

清山 舞手2人、神主による清めの舞。舞芝と鈴を持つ。


挟舞 20:07。舞手2人、扇と舞鈴を持つ。祭典を夜と朝に挟んで奉納する。


地割 20:35。舞手4人、太刀・扇・鈴を持って舞う。最後に宝渡しあり。





天任 22:06〜22:44。又は「天人」。別に「花の舞」ともいう。2人、弓立て烏帽子・扇・洗米膳と鈴を持って舞う。宮中舞。最後に散米。



幣差の舞 22:47。派遣・招待神の地舞。2人舞。舞幣・扇・鈴を持って舞う。


八幡様の舞 23:20〜23:36。面様・八幡宮代理官の派遣。腰芝・面棒。




10 幣差の舞 23:41〜23:46。幣差の舞。納め舞。


11 住吉の舞 23:52。御祭神の地舞。4人舞。扇・舞幣・鈴を持って舞う。
12 稲荷大明神舞 御祭神・大山祇命・蒼稲魂命・火宮姫命・大己貴命・菊池武光公及菊池家先祖、大円作の神面。銀鏡神楽や尾八重神楽と同様に、見物客のお賽銭バスケットボールのフリースロー状態となる。
住吉の舞
13 奥方の舞 0:45〜1:00。大明神奥方の面様が舞幣(大神幣)・扇を持って舞う。

住吉の舞
14 眷属様の舞 1:02〜1:17。大明神お使いの白狐が面棒・扇を持って舞う。

15 住吉の舞 1:17〜1:21。住吉の納め舞。
16 注連拝 全員 1:25〜1:32。全員着座、但し次の神楽奉仕者は早めに夜食を入れる。
饌具撒き・夜食 餅撒き。
17 神水 4人。刀・鈴で、勇ましい若侍、殿中舞。1:56〜2:43。





18 一人剣 2:43〜3:14。脇差。1人が扇・鈴を持つ。若侍の勇ましい舞。




19 白海 白蓋とも書いて「びゃっかい」と呼ぶ。1人面、面棒を持つ。「神事の原形」と狭上神楽のパンフレットに書かれている。

20 弓将軍
3:25〜3:56。2人が弓・矢・鈴を持って舞う。






15 荒神の舞 1+1 3:56〜4:18。面様、許し無く、山の木を取り、祭を行うことにおこる荒神。太鼓を取り神楽を中止。神主と問答

22 ていの舞 4:18〜4:21。荒神の心をやわらげ、許しを得て再び神楽は続く。よろこんで神官は舞を舞う。

23 伊勢の神楽 「天の岩戸におかくれになり、日本中は夜となる。八百万の神々が集まり会議の様子を表現したもの。」とパンフレットに書かれている。高千穂神楽の伊勢神楽に似るが、異なる所は、天照大神役の人は寒い中、23番〜27番まで扇で顔を隠してしゃがんでスタンバイしている事である。
23番「伊勢の神楽」と24番「大神様」は同時進行で行われている。
※岩戸の飛ぶ先は、「@美濃の国青木ヶ原A元の所」と言っていたようだ。諸塚神楽も「美濃の国」と言っており、「伊勢」と「信州戸隠」との中間なのか?意味がよくわからないが、昔から伝わっている点は大切だと思う。

23
24 大神様 天照大神が天岩戸に隠れられた舞。面・扇2本。
25 手力男命 岩戸さがしの舞。幣2・腰幣2・鈴。4:45〜4:58。


26 とかくしの舞 天のうずめの命の舞。「神楽の始まり」ともいう。女装舞。
高千穂神楽の鈿女にあたる。4:58〜5:17。


27 手力男命 1+1 岩戸開きの舞い。幣2・腰幣2・鈴。5:17〜5:30。
※高千穂神楽では岩井川系統の尾狩神楽の「日の前」や黒仁田神楽の「舞開」などの天照大神を引っ張り出す舞がある。






28 挟舞 朝に夜と同じ舞を奉納。扇・鈴。

29 部屋の神 1人。面舞。御幣・鈴・でご(しゃもじ・しゃくし・焦がれ飯・すりこぎを入れる)を持つ。この舞いでは、神屋に女性も入って良いとされ、神様と会話したり、こがれ飯をもらったりできる。


30 注連倒し舞 6人。傘をつける。縄・御幣・鈴を持つ。6:47〜7:12。



31 火之神舞 2人。舞芝・縄・鈴で火の神の前で。この写真は、火之神の前から部屋を通って神屋に入った場面です。
32 成就神楽 神屋での最後の神楽。2人。舞芝・縄・鈴を持つ。
33 くれおろし神事 神主、神楽の終了を神に報告、注連縄を切る。

※狭上稲荷神社神楽は、毎年新暦12月5日に近い土日に行われます。
※全くの外であるため、一晩中見るということは、寒さとの戦いです。防寒具を忘れずに。
※ビデオ撮影をされる場合は、各自バッテリーをご持参ください。(アンペア数が低いため、コンセントを使用されるとブレーカーが落ち、真っ暗となる可能性が高く、他の人へ迷惑がかかります。)
※西米良村中心部から西へ1キロほど行くと「狭上稲荷神社」の看板があり、矢印にそって山道を登ること1時間で神社に到着します。ガードレールのない林道で、崖から落ちないかスリリングな道路です。ネットでは「1軒集落」と紹介されており、「1軒でも集落というのか?」という疑問を持ちながら登っていくと、電信柱は続いているので家はあるはず…と思いながら登っていきました。一端山の頂上に着くものの、さらに下りる道が続き、やっとのことで中武家と神社に到着しました。
※途中、初雪が舞い、帰りはどうなるか?を心配しましたが、幸い積もりませんでした。しかしながら、神棚の御神酒がカチカチに凍っていました。


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