押方五ヶ村神楽 平成19年11月17日〜18日 於:籾崎 籾崎集会所
No. | 演目 | 人数 | 内容 | 命付 | JPG |
注連起こし(しめおこし) | 15:37神庭の飾り付けが終了し、太鼓に酒を吹きつけ音の調整をしてから太鼓を叩く。 | ||||
道行き(みちゆき) | 14:30頃に神社から車で道具を運んできており、16:30に籾崎集落入口より道行き。 | ||||
舞入(まいいれ) | 外注連を3回回って宿に舞い込む。 | ||||
夕食 | 奉仕者、集落の方、夕食。1礼1拍手で「いただきます。」 | ||||
神事 | |||||
御小屋誉め(みこやほめ) | 3+4 | 太鼓を打ちながら唱教を唱える。神楽宿や道具などを誉める。 | |||
1 | 彦舞(ひこまい) | 1 | 猿田彦命が天孫降臨のおのころ島に見立てた桝に乗って四方割りを行う。 | 猿田彦命(さるたひこのみこと) | |
2 | 太殿(たいどの) | 4 | 神楽を行う社を建立する舞。 | 久久之遅命(くくぬちのみこと)・金山彦命(かなやまひこのみこと)・迦具土命(かぐつちのみこと)・水波売命(みずはのみこと) | |
3 | 鎮守(ちんじゅ) | 2 | 神が社に降臨し鎮まり給うことを表現した舞。 | 大屋津姫命(おおやつひめのみこと)・■(=木+爪)津姫命(つまづひめのみこと) | |
4 | 神颪(かみおろし) | 3 | 神庭を清めて神を勧請する舞。鎮守・神颪・杉登の3番を「式3番」と言う。日神楽(昼に舞われる短い神楽)では必ず舞われる。 | 神漏岐命(かむろぎのみこと)【天神】・忍穂耳命(おしほみのみこと)【地神】・中筒男命(なかつつおのみこと)【海神】 | |
5 | 杉登(すぎのぼり) | 2+1 | 神が神殿に杉を伝わって降臨してくる神楽。途中で入鬼神が入る。 | 椎根津彦命(しいねつひこのみこと)・菟狭津彦命(うさつひこのみこと)・入鬼神は武御雷命(たけみかづちのみこと) | |
御神酒上げ | 式3番終了の神事 | ||||
6 | 幣神添(ひかんぜ) | 2+1 | 御幣(ごへい)を持って舞う。高千穂の方言では幣を「ひ」と発音する。押方五ヶ村地区では、上野・田原系統なので、道化荒神が入る。 | 彦狭知命(ひこさしりのみこと)・手置帆負命(たおきほおひのみこと)。 道化荒神。 |
|
7 | 大神(だいじん) | 3 | 荒神の神威を大幣として表し、麻緒の力によって魔祓をして福を招来する祓いの力のこもった願神楽。最後に願成就「三度の拝み…」がある。 | 矢房八郎拝鷹天神(やぶさのはちろうはいたかてんじん)・道反命(みちのたんのみこと)・伊勢津彦(いせつひこ) | |
8 | 八鉢(やつばち) | 1 | 少彦名命が唐国より珍しい宝物や薬草を入手して帰国の途中、嬉しさのあまり船べりを叩いた喜びの舞。 太鼓の上で逆立ちをする。 |
少彦名命(すくなひこなのみこと) | |
9 | 地固(じがため) | 4 | 国作りや田作りのために土地を堅固にする舞。最後に宝渡しの儀式がある。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)・太玉命(ふとたまのみこと)・五十猛命(いそたけるのみこと) |
|
10 | 弓正護(ゆみしょうご) | 2 | 弓の神威をもって悪魔を祓う神楽。最後に宝渡しの儀式がある。 | 月夜見命(つくよみのみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと) | |
11 | 岩潜(いわくぐり) | 4 | 岩間を走る激流の意で、太刀をくぐる舞。 | 武御雷命(たかみかづちのみこと)・手置帆負命(たおきほひのみこと)・天目一筒命(あめのまひとつつのみこと)・天穂日命(あめのほひのみこと) | |
夜食(やしょく) | |||||
12 | 御神体(ごしんたい) | 2 | イザナギ・イザナミ2神の国産みの舞。酒こしの舞とも言われる。 | 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと) | |
13 | 住吉(すみよし) | 4 | 海神を讃える讃える神楽。 | 大綿津見命(おおわだつみのみこと)・中筒男命(なかつつおのみこと)・底筒男命(そこつつおのみこと)・表筒男命(うわつつおのみこと) | |
14 | 地割り(じわり) | 5 | 土地の割り替えの舞。「山の神」を神格化した荒神が、密教の三宝荒神と習合して、のちに竈神としての神格が残った。台所で竈祭を行い、舞い込む。上野地区をはじめとする上野・田原系統では、荒神様の裾を女性が引っ張る「裾引き」が見られる。 | 須佐之男命(すさのおのみこと)【荒神】・太玉命(ふとたまのみこと)【幣差】・武御雷命(たけみかづちのみこと)【太刀舞】・天児屋根命(あめのこやねのみこと)【神主】・月読命(つくよみのみこと)【弓舞】 | |
15 | 山森(やまもり) | 3+1+2 | 龍神の舞。青龍・白龍・赤龍・黒龍・黄龍の五王尊が、鹿の皮を取ってきて太鼓を作る時の舞。 | 青龍王命(せいりゅうおうのみこと)・赤龍王命(しゃくりゅうおうのみこと)・白龍王命(はくりゅうおうのみこと)・黒龍王命(こくりゅうおうのみこと)・黄龍王命(おうりゅうおうのみこと)=大山祇命(おおやまずみのみこと) | |
16 | 五穀(ごこく) | 5 | 五穀(米・稗・粟・豆・玉蜀黍)豊饒を祈る神楽。 | 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・大田命(おおたのみこと)・大宮売命(おおみやめのみこと)・保食神(うけのちのかみ)・大己貴命(おおなむちのみこと) | |
御神酒あげ(おみきあげ) | 岩戸開きの前の御神酒上げ。 | ||||
17 | 柴引(しばひき) | 1 | 天香具山の榊を根ごと抜いて、岩戸の前に飾る舞。 | 太玉命(ふとたまのみこと) | |
18 | 伊勢(いせ) | 1 | 岩戸開きを迎える祓いの舞。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと) | |
19 | 手力雄(たぢからお) | 1 | 天照大神が天岩戸に隠れているところを探り、天岩戸を開くために思案する舞。 | 手力雄命(たぢからおのみこと) | |
20 | 鈿女(うずめ) | 1 | 天鈿女命が、天岩戸の前で調子面白く舞った舞。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと) | |
21 | 戸取(ととり) | 1 | 手力雄命が天岩戸を開き、岩戸を投げる舞。投げる場所は、「日向の国小戸の檍ヶ原」と「伊勢の国山田ヶ原」が一般的であるが、地区によっては、「信濃の国戸隠嶽」とする地区もある。 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 戸取りの明神(ととりのみょうじん)とも呼ばれる。 |
|
22 | 舞開(まいぎらき) | 1 | 天岩戸が開いた喜びの舞。舞の途中から、神主が日月の鏡を手力雄命にわたす。奉仕者全員が御幣を手に賀歌(はぎうた)を歌う。「天の戸を押し分け出づるやー天の戸を」「月と日を諸手に持ちてやー舞い遊ぶ。月こそまされやー宵も照らしゃる。」 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 | |
神事 | |||||
23 | 繰下(くりおろし)の前半 | 4 | 内注連で舞う。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと)・天村雲命(あめのむらくものみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)・天帆負命(あめのほおいのみこと)。 |
|
24 | 注連口(しめくち) | 1 | 入鬼神 | 入鬼神 | |
23 | 繰下(くりおろし)の後半 | 4 | みどりの糸を持って舞う。途中で観客もみどりの糸を引いて良い。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと)・天村雲命(あめのむらくものみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)・天帆負命(あめのほおいのみこと)。 |
|
24 | 雲下(くもおろし) | 5 | 神楽33番のフィナーレ。雲から紙ふぶきが舞い落ちる。 | 神漏美命(かむろみのみこと)・手置帆負命(たおきほおいのみこと)・太玉命(ふとたまのみこと)・思兼命(おもひかねのみこと)・天児屋根命(あめのこやめのみこと) |
※押方五ヶ村神楽は、毎年新暦11月16日に近い土日前後に行われます。「高千穂の夜神楽」の皮切りの地区なので、例年、マスコミ関係者の取材が多いです。
※建物の中でありますが、戸を開けたままのため、一晩中見るということは、寒さとの戦いです。防寒具を忘れずに。
※ビデオ撮影をされる場合は、各自バッテリーをご持参ください。(アンペア数が低いため、コンセントを使用されるとブレーカーが落ち、真っ暗となる可能性が高く、他の人へ迷惑がかかります。)
※平成19年度は33番のうち25番が舞われました。
表紙に戻る インターネット展示室の目次へ 高千穂の祭りと伝統芸能のページへ
ページ上の文・画像の著作権は特に断りがない限り、高千穂町教育委員会に帰属します。無断複製を禁じます。(2002年5月14日) Takachiho Board of Education © 2002, All Right Reserved.