河内神楽 平成25(2013)年1月12日〜13日 於:中西・中瀬 内倉修一氏宅
No. | 演目 | 人数 | 内容 | 命付 | JPG |
準備 | 外注連は敷地の関係から西ではなく南に設置された。神庭に雲は作られなかった。(熊野鳴瀧神社神楽殿には、雲が存在する。ここ最近は神楽宿で雲を作っていないようだ。天井が高い場所でないと設置が困難であるが、何とか復活してもらいたい。) |
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宮へ移動 | ほしゃどん達は車で熊野鳴滝神社へ移動。 | ||||
宮で神事 | 熊野鳴瀧神社で、、奉仕者は御祓いを受け戸高重喜さんの太鼓の演奏の後、御神体(神鏡)を神輿にのせる。 | ||||
道行き(みちゆき) | 熊野鳴滝神社からこの年は自動車で移動し神楽宿の近くから道行きをしました。 ※カメラマンの皆さんへ「あなたの後ろにもカメラマンがいる」のだということと「そもそも神事なので進行の邪魔をしない」ということを忘れないでマナーアップ神楽にご協力をお願いします。 |
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舞入(まいいれ) | 17時20分頃、外注連は回れない構造ではあったので、そのまま宿に舞い込む。 | ||||
神事 | |||||
1 | 彦舞(ひこまい) | 1 | 17時31分頃。猿田彦命が天孫降臨のおのころ島に見立てた桝に乗って四方割りを行う。※今年の河内地区では東南西北の順番でした。今年は神前が東でした。 | 猿田彦命(さるたひこのみこと) | |
2 | 神降(かみおろし) | 3 | 17時46分頃。神庭を清めて神を勧請する舞。神降・鎮守・杉登の3番を「式3番」と言う。日神楽(昼に舞われる短い神楽)では必ず舞われる。 | 神漏岐命(かむろぎのみこと)【天神】・忍穂耳命(おしほみのみこと)【地神】・中筒男命(なかつつおのみこと)【海神】 | |
3 | 鎮守(ちんじゅ) | 普通2ですが、4 | 18時17分〜35分。神が社に降臨し鎮まり給うことを表現した舞。普通は2人舞ですが、後継者養成のため4人です。 | ||
4 | 杉登(すぎのぼり) | 2+1 | 18時35分〜19時15分。神が神殿に杉を伝わって降臨してくる神楽。途中で入鬼神が入る。尻付きあり。 |
椎根津彦命(しいねつひこのみこと)・菟狭津彦命(うさつひこのみこと)・入鬼神は武御雷命(たけみかづちのみこと)※平成24年度も入鬼神は素戔鳴命(すさのうのみこと)とのアナウンスがあった。 |
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式典・直会 | 式3番終了の神事と食事。 | ||||
5 | 地固(じがため) | 4 | 20時30分〜21時13分。国作りや田作りのために土地を堅固にする舞。最後に宝渡しがある。 |
天児屋根命(あめのこやねのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)・太玉命(ふとたまのみこと)・五十猛命(いそたけるのみこと) |
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6 | 武智神添(ぶちかんぜ) | 4 | 21時16分〜21時42分。武御雷神の戦いの舞。 | 4人の命付け不明。 |
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7 | 住吉 | 4 | 21時44分〜22時21分河内地区では、火伏の神楽といわれている。 | ||
8 | 弓正護(ゆみしょうご) | 2 | 弓の神威をもって悪魔を祓う神楽。最後に宝渡しの儀式がある。21:21〜23:03。 | 月夜見命(つくよみのみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと) |
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9 | 岩潜(いわくぐり) | 4 | 岩間を走る激流の意で、太刀をくぐる舞。帯は安産祈願。ちなみに戦時中までは真剣を使っていたそうであるが、戦後からは模造刀になったそうである。 | 武御雷命(たかみかづちのみこと)・手置帆負命(たおきほひのみこと)・天目一筒命(あめのまひとつつのみこと)・天穂日命(あめのほひのみこと) | |
10 | 八鉢(やつばち) | 1 | 23:44〜23:59。河内神楽に昔は存在したが、戦争で八鉢を知る人達が亡くなったので途絶えていた。昨年度より、下川登神楽保存会の戸高政昭さんに習って始めた。 |
少彦名命(すくなひこなのみこと) | |
11 | 本花(ほんはな) | 4 | おめでたいご披露の祝いの舞。0:00〜0:19。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと)・石凝姥命(いしこりどめのみこと)・■(=木+爪)津姫命(つまづひめのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと) | |
12 | 山森(やまもり)の前半 | 3 | 河内地区は幣挿し・弓・太刀(年によっては鉄砲)。※解説では、「山森の口」とアナウンスされていたが、今年度は省略。 | 青龍王命(せいりゅうおうのみこと)・赤龍王命(しゃくりゅうおうのみこと)・白龍王命(はくりゅうおうのみこと)・黒龍王命(こくりゅうおうのみこと)・黄龍王命(おうりゅうおうのみこと)=大山祇命(おおやまずみのみこと) | 今年度は省略。 |
13 | 山森の口(やまもりのくち) | 1+7 | 河内地区は外から舞いこむ。幣挿し・太刀2・弓・山ノ神・女神・シシとシシ追いの勢子(道化荒神)。河内独特の入場のやりかた。0:19〜0:55。 ※外注連から神庭の中心にかけて観客席の人は道を空けてください。 |
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12 | 山森(やまもり)の中 | 3 | 幣差し・弓・荒神 | ||
12 | 山森(やまもり)の後半 | 1+2 | 河内地区は山ノ神・シシの舞。 | 青龍王命(せいりゅうおうのみこと)・赤龍王命(しゃくりゅうおうのみこと)・白龍王命(はくりゅうおうのみこと)・黒龍王命(こくりゅうおうのみこと)・黄龍王命(おうりゅうおうのみこと)=大山祇命(おおやまずみのみこと) | |
14 | 御神体(ごしんたい) | 2 | 1:19〜1:46。イザナギとイザナミが酒を作って飲み酔っぱらい、観客席へ浮気に行く。焼き餅を焼いて扇子で叩かれた人は向こう一年頭の病気はしないとの言い伝えがあるのでご協力をお願いしますとアナウンスが入る。途中で餅が撒かれる。 子供が寝静まった時間に行うが、結構夜更かししている夜型の子供も多かった。 河内は真似ではなく、実際にお酒を飲んでいた。酒が強いほしゃどんでないと舞えないと思った。 |
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夜食 | |||||
15 | 五穀(ごこく) | 5 | 五穀(米・稗・粟・豆・玉蜀黍)豊饒を祈る神楽。最初に御神酒上げの儀式があった。2:21〜3:12。 | 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・大田命(おおたのみこと)・大宮売命(おおみやめのみこと)・保食神(うけのちのかみ)・大己貴命(おおなむちのみこと) | |
16 | 太刀神添(たちかんぜ) | 4 | 武御雷神の戦いの舞。1:31〜2:01 | 4人なので命付不明。 | |
17 | 沖逢(おきえ) | 4 | 海原より来る神を招ずる舞。 |
天村雲命(あめのむらくものみこと)・思兼神(おもいかねのかみ)・事代主神(ことしろぬしのかみ)・天穂日命(あめのほひのみこと) |
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18 | 地割(じわり) | 7のはずだが、3 | 竈から舞い出す。前半は幣挿し・太刀2・弓1・荒神3名の7名のはずだが、省略された。 後半は3名。 出てくる場所は異なるが、舞の流れは、山森の口と山森と似ている。問答は省略された。4:32〜5:56。 |
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19 | 幣神添(ひかんぜ) | 2 | 御幣(ごへい)を持って舞う。高千穂の方言では幣を「ひ」と発音する。上野・田原系統では道化荒神が登場するが、今年も去年と同じく、普通の入鬼神だった。 | 彦狭知命(ひこさしりのみこと)・手置帆負命(たおきほおひのみこと)。 | |
20 | 大神(だいじん) | 3 | 荒神の神威を大幣として表し、麻緒の力によって魔祓をして福を招来する祓いの力のこもった願神楽。最後に3度の拝みを5方(東・南・西・北・中央)行い、白米を蒔く。5:41〜6:32。 | 矢房八郎拝鷹天神(やぶさのはちろうはいたかてんじん)・道反命(みちのたんのみこと)・伊勢津彦(いせつひこ) |
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21 | 柴引(しばひき)めくりには「芝引き」とあった。 | 1 | 6時32分頃。天香具山の榊を根ごと抜いて、岩戸の前に飾る舞。 |
※平成24年度の河内地区では「柴引きの、げん太夫」とアナウンスがあった。 | |
22 | 伊勢(いせ) | 1 | 6時56分。岩戸開きを迎える祓いの舞。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと) | |
23 | 手力男命(たぢからおのみこと) | 1 | 7時17分。天照大神が天岩戸に隠れているところを探り、天岩戸を開くために思案する舞。 | 手力男命(たぢからおのみこと) | |
24 | 鈿女(うずめ) | 1 | 7時35分。天鈿女命が、天岩戸の前で調子面白く舞った舞。御幣は岩戸幣の横冠を使っていた。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと) | |
25 | 戸取(ととり) | 1 | 7時45分。手力雄命が天岩戸を開き、岩戸を投げる舞。河内地区では、投げる場所は、「信濃の国戸隠嶽」と「日向の国小戸の檍ヶ原」と言っていた。 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 河内地区では、戸隠しのさん太夫(とがくしのさんだゆう)とも呼ばれる。 |
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26 | 舞開(まいびらき) | 1 | 8時6分。天岩戸が開いた喜びの舞。 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 | |
27&28 | 繰下(くりおろし)+注連口(しめくち) | 4+1 | 8時20分内注連で舞う。入鬼神。 河内のめくりには繰下のみしかなかったが、注連口の部分も存在するので1番として考えました。 |
天児屋根命(あめのこやねのみこと)・天村雲命(あめのむらくものみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)・天帆負命(あめのほおいのみこと)。 入鬼神 |
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神事 | 終了時間は9時1分頃でした。河内地区では最後にみどりの糸を持って名前と数えの年齢を言ってお願い事をして糸を右に回って左に戻して祈る儀式があり、女性もこの時は神庭に入ることが許される。このあと、えりものや御幣が希望者に配布される。(ただし、数に限りがあるので、枚数に制限あり。) |
※河内神楽は、毎年新暦1月第一土日前後に行われます。
※建物の中でありますが、ほとんど戸を開けたままのため、一晩中見るということは、寒さとの戦いです。防寒具を忘れずに。平成24年度は途中人数が減った時間帯にサッシ窓が立てられました。明け方には取り払われました。
※三脚は端か後ろのみ可。
※平成24年度は33番のうち28番が舞われました。(繰り下ろしに注連口が合体している。めくりには注連口は無く、山森の口がある。なお、八鉢が平成23年度より三田井地区下川登神楽保存会の戸高政昭さんから習って始まりました。)
※平成24年度も磁石の方位でかつ神前が東で五行が配されていました。
※平成24年度は終了時間は午前8時50分でした。
※山森の口については、入場までが山森の口で、後半が山森です。めくりにもありました。
※神楽歌や唱行の節回しが独特で面白いです。
※ほしゃにマイクが付けられており、舞いの解説もあるので観光客には割合わかりやすいと思う。
※受付では観光協会からの高千穂の夜神楽の本などが販売されていた
※上田原地区のように外に飲食用テントが設けられていました。やきとり屋さんとたこやき屋さんが店を出されていました。
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