河内神楽 平成18年1月14日〜15日 於:奥鶴公民館「亀鶴館」
No. | 演目 | 人数 | 内容 | 命付 | JPG |
宮で神事 | 熊野鳴滝神社で御神体を神輿にのせて、奉仕者は御祓いを受ける。 | ||||
道行き(みちゆき) | 熊野鳴滝神社からこの年は自動車で移動し、神楽宿の近くから100mほど道行きをしました。 | ||||
舞入(まいいれ) | 外注連は回れる構造ではないので、そのまま宿に舞い込む。 | ||||
夕食 | 舞手と地区の人の夕食。 | ||||
1 | 彦舞(ひこまい) | 1 | 猿田彦命が天孫降臨のおのころ島に見立てた桝に乗って四方割りを行う。※河内地区では東西南北の順番である。 | 猿田彦命(さるたひこのみこと) | |
2 | 神降(かみおろし) | 3 | 神庭を清めて神を勧請する舞。鎮守・神颪・杉登の3番を「式3番」と言う。日神楽(昼に舞われる短い神楽)では必ず舞われる。 | 神漏岐命(かむろぎのみこと)【天神】・忍穂耳命(おしほみのみこと)【地神】・中筒男命(なかつつおのみこと)【海神】 | |
3 | 鎮守(ちんじゅ) | 4 | 神が社に降臨し鎮まり給うことを表現した舞。普通2人舞いであるが、この年は小学生5年生と6年生の4人で舞った。 | 4人鎮守の命付は、不明。 | |
4 | 杉登(すぎのぼり) | 2+1 | 神が神殿に杉を伝わって降臨してくる神楽。途中で入鬼神が入る。尻付きあり。 | 椎根津彦命(しいねつひこのみこと)・菟狭津彦命(うさつひこのみこと)・入鬼神は武御雷命(たけみかづちのみこと) | |
式典 | 式3番終了の神事と食事 | ||||
5 | 地固(じがため) | 4 | 国作りや田作りのために土地を堅固にする舞。最後に宝渡しがある。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)・太玉命(ふとたまのみこと)・五十猛命(いそたけるのみこと) | |
6 | 武智神添(ぶちかんぜ) | 4 | 戦いの準備の舞。小学5年生6年生の男女児童が4人3セットで舞った。最後に挨拶と校長先生から指導者3名の方の紹介があった。 | 4人武智神添の命付けは不明。 | |
7 | 住吉(すみよし) | 4 | 河内地区では、火伏の神楽といわれている。 | ||
8 | 山森の口(やまもりのくち) | 1+7 | 河内地区は外から舞いこむ。幣挿し・太刀2・弓・山ノ神・女神・シシとシシ追いの勢子(道化荒神)。 | ||
9 | 山森(やまもり) | 3+1 | 河内地区は幣挿し・弓・山ノ神・シシの舞。 | ||
10 | 岩潜(いわくぐり) | 4 | 岩間を走る激流の意で、太刀をくぐる舞。帯は安産祈願。 | 武御雷命(たかみかづちのみこと)・手置帆負命(たおきほひのみこと)・天目一筒命(あめのまひとつつのみこと)・天穂日命(あめのほひのみこと) | |
11 | 太刀神添(たちかんぜ) | 2だが本年は4 | 武御雷神の戦いの舞。田原小学校5〜6年生4人。 | 4人の太刀神添の命付けは不明。 | |
夜食 | 中入れともいう。 | ||||
12 | 沖逢(おきえ) | 4 | 海原より来る神を招ずる舞。 | 天村雲命(あめのむらくものみこと)・思兼神(おもいかねのかみ)・事代主神(ことしろぬしのかみ)・天穂日命(あめのほひのみこと) | |
13 | 御神体(ごしんたい) | 2 | イザナギ・イザナミ2神の国産みの舞。酒こしの舞とも言われる。今年は本物の麦酒をガブガブ飲んであった。 | 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと) | |
14 | 弓正護(ゆみしょうご) | 2 | 弓の神威をもって悪魔を祓う神楽。最後に宝渡しの儀式がある。 | 月夜見命(つくよみのみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと) | |
15 | 五穀(ごこく) | 5 | 五穀(米・稗・粟・豆・玉蜀黍)豊饒を祈る神楽。本年度は最初に御神酒上げの儀式があった。 | 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・大田命(おおたのみこと)・大宮売命(おおみやめのみこと)・保食神(うけのちのかみ)・大己貴命(おおなむちのみこと) | |
16 | 本花(ほんはな) | 4 | おめでたいご披露の祝いの舞。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと)・石凝姥命(いしこりどめのみこと)・■(=木+爪)津姫命(つまづひめのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと) | |
17 | 幣神添(ひかんぜ) | 2 | 御幣(ごへい)を持って舞う。高千穂の方言では幣を「ひ」と発音する。河内地区では、上野・田原系統なので、道化荒神が入るが、この年は無かった。 | 彦狭知命(ひこさしりのみこと)・手置帆負命(たおきほおひのみこと)。 |
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18 | 地割(じわり) | 5 | 竈から舞い出す。幣挿し・太刀2・弓1・荒神の5名。この年は問答は省略された。 | ||
岩戸かかりの御神酒 | 岩戸開きが始まる前の御神酒上げ。 | ||||
19 | 柴引(しばひき) | 1 | 天香具山の榊を根ごと抜いて、岩戸の前に飾る舞。 | 河内地区では柴引きの、さん太夫と伝えられている。 | |
20 | 伊勢(いせ) | 1 | 岩戸開きを迎える祓いの舞。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと) | |
21 | 手力男命(たぢからおのみこと) | 1 | 天照大神が天岩戸に隠れているところを探り、天岩戸を開くために思案する舞。 | 手力男命(たぢからおのみこと) | |
22 | 鈿女(うずめ) | 1 | 天鈿女命が、天岩戸の前で調子面白く舞った舞。御幣は岩戸幣の横冠を使っていた。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと) | |
23 | 戸取(ととり) | 1 | 手力雄命が天岩戸を開き、岩戸を投げる舞。河内地区では、投げる場所は、「信濃の国戸隠嶽」と「日向の国小戸の檍ヶ原」と言っていた。 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 河内地区では、戸隠しのさん太夫(とがくしのさんだゆう)とも呼ばれる。 |
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24 | 舞開(まいぎらき) | 1 | 天岩戸が開いた喜びの舞。 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 | ←月に兎の絵がある。 |
25 | 繰下(くりおろし) | 4 | 内注連で舞う。入鬼神。 三田井地区の繰下しと注連口が合体した形。 |
天児屋根命(あめのこやねのみこと)・天村雲命(あめのむらくものみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)・天帆負命(あめのほおいのみこと)。 入鬼神 |
※河内神楽は、毎年新暦1月第一土日前後に行われます。
※建物の中でありますが、戸を開けたままのため、一晩中見るということは、寒さとの戦いです。防寒具を忘れずに。
※三脚は端か後ろのみ可。
※平成17年度は33番のうち25番が舞われました。(繰り下ろしに注連口が合体しているので、26番になるが、めくりには注連口は無く、山森の口がある。)
※平成17年度は磁石の方位に五行が配されていて、神前は北で金、観客からみて右に外注連があり東で木、観客側が南で火、観客から見て左が西で土が配されていました。太鼓は、楽屋が観客から見て左にあったので西側にありました。
※平成17年度は終了時間は午前8時でした。
※山森の口については、昨年は行っていないと書きましたが、実際は入場までが山森の口で、後半が山森であるようですので、訂正します。
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