上野神楽 平成19年11月22日〜23日 於:中町 興梠 光一氏宅
No. | 演目 | 人数 | 内容 | 命付 | JPG |
神迎え(かみむかえ) | 15:45上野神社で神事を行い、神輿に御神体を載せて徒歩で神楽宿へ向かう。 | ||||
道行き(みちゆき) | 上野神社から神楽宿まで道行きをします。 | ||||
舞入(まいいれ) | 16:30外注連の前を通って宿に舞い込む。 | ||||
神事(しんじ) | 16:49 | ||||
夕食(ゆうしょく) | 17:28 | ||||
御小屋(みこや) | 3+4 | 17:59太鼓を打ちながら唱教を唱える。神楽宿や道具などを誉める。 | |||
1 | 彦舞(ひこまい) | 1 | 18:19猿田彦命が天孫降臨のおのころ島に見立てた桝に乗って四方割りを行う。 | 猿田彦命(さるたひこのみこと) | |
2 | 太殿(たいどの) | 4 | 18:24神楽を行う社を建立する舞。 | 久久之遅命(くくぬちのみこと)・金山彦命(かなやまひこのみこと)・迦具土命(かぐつちのみこと)・水波売命(みずはのみこと) | |
3 | 神降(かみおろし) | 3 | 18:41神庭を清めて神を勧請する舞。神降・鎮守・杉登の3番を「式3番」と言う。日神楽(昼に舞われる短い神楽)では必ず舞われる。 | 神漏岐命(かむろぎのみこと)【天神】・忍穂耳命(おしほみのみこと)【地神】・中筒男命(なかつつおのみこと)【海神】 | |
4 | 鎮守(ちんじゅ) | 2 | 19:04神が社に降臨し鎮まり給うことを表現した舞。 | 大屋津姫命(おおやつひめのみこと)・■(=木+爪)津姫命(つまづひめのみこと) | |
5 | 杉登(すぎのぼり) | 2+1 | 19:22神が神殿に杉を伝わって降臨してくる神楽。途中で入鬼神が入る。 | 椎根津彦命(しいねつひこのみこと)・菟狭津彦命(うさつひこのみこと)・入鬼神は武御雷命(たけみかづちのみこと) | |
番外1 | 4人鎮守 | 4 | 19:47 | 上野小・中学校文化財愛護少年団や新人奉仕者のお披露目 | |
直会(なおらえ) | 20:04式三番終了の直会 | ||||
6 | 地固(じがため) | 4 | 20:16国作りや田作りのために土地を堅固にする舞。 21:01宝渡し。 |
天児屋根命(あめのこやねのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)・太玉命(ふとたまのみこと)・五十猛命(いそたけるのみこと) | |
番外2 | 4人鎮守 | 4 | 21:01 | 上野小・中学校文化財愛護少年団や新人奉仕者のお披露目 | |
7 | 幣神添(ひかんぜ) | 2+1 | 21:19御幣(ごへい)を持って舞う。高千穂の方言では幣を「ひ」と発音する。21:36上野地区では、上野・田原系統なので、道化荒神が入る。 | 彦狭知命(ひこさしりのみこと)・手置帆負命(たおきほおひのみこと)。 道化荒神。 |
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8 | 住吉(すみよし) | 4 | 21:53海神を讃える讃える神楽。 | 大綿津見命(おおわだつみのみこと)・中筒男命(なかつつおのみこと)・底筒男命(そこつつおのみこと)・表筒男命(うわつつおのみこと) | |
9 | 弓正護(ゆみしょうご) | 2 | 22:38弓の神威をもって悪魔を祓う神楽。最後に宝渡しの儀式がある。 | 月夜見命(つくよみのみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと) | |
10 | 大神(だいじん) | 3 | 23:19荒神の神威を大幣として表し、麻緒の力によって魔祓をして福を招来する祓いの力のこもった願神楽。上野神楽では最後に願成就「三度の拝み…」がある。上野神楽では、この願成就の際は、女性も神庭に入ることができる。 | 矢房八郎拝鷹天神(やぶさのはちろうはいたかてんじん)・道反命(みちのたんのみこと)・伊勢津彦(いせつひこ) | |
11 | 沖逢(おきえ) | 4 | 23:50海原より来る神を招ずる舞。 | 天村雲命(あめのむらくものみこと)・思兼神(おもいかねのかみ)・事代主神(ことしろぬしのかみ)・天穂日命(あめのほひのみこと) | |
よながり | 0:28夜食 | ||||
12 | 御神体(ごしんたい) | 2 | 0:51イザナギ・イザナミ2神の国産みの舞。酒こしの舞とも言われる。 | 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと) | |
13 | 岩潜(いわくぐり) | 4 | 1:04岩間を走る激流の意で、太刀をくぐる舞。 | 武御雷命(たかみかづちのみこと)・手置帆負命(たおきほひのみこと)・天目一筒命(あめのまひとつつのみこと)・天穂日命(あめのほひのみこと) | |
14 | 七貴神(しちきじん) | 7 | 0:53大国主神と子供神6人の合計7人の神が登場し、親神が子供神に舞を教える舞 | 大国主命(おおくにぬしのみこと)と子神六神 | |
15 | 地割(じわり) | 5 | 2:30土地の割り替えの舞。「山の神」を神格化した荒神が、密教の三宝荒神と習合して、のちに竈神としての神格が残った。台所で竈祭を行い、舞い込む。上野地区をはじめとする上野・田原系統では、荒神様の裾を女性が引っ張る「裾引き」が見られる。 | 須佐之男命(すさのおのみこと)【荒神】・太玉命(ふとたまのみこと)【幣差】・武御雷命(たけみかづちのみこと)【太刀舞】・天児屋根命(あめのこやねのみこと)【神主】・月読命(つくよみのみこと)【弓舞】 | |
16 | 山森(やまもり) | 3+1+2 | 3:00龍神の舞。青龍・白龍・赤龍・黒龍・黄龍の五王尊が、鹿の皮を取ってきて太鼓を作る時の舞。鉄砲の音で「しし」が倒れる。宝渡しがある。 | 青龍王命(せいりゅうおうのみこと)・赤龍王命(しゃくりゅうおうのみこと)・白龍王命(はくりゅうおうのみこと)・黒龍王命(こくりゅうおうのみこと)・黄龍王命(おうりゅうおうのみこと)=大山祇命(おおやまずみのみこと) | |
17 | 八鉢(やつばち) | 1 | 少彦名命が唐国より珍しい宝物や薬草を入手して帰国の途中、嬉しさのあまり船べりを叩いた喜びの舞。 太鼓の上で逆立ちをする。 |
少彦名命(すくなひこなのみこと) | |
18 | 五穀(ごこく) | 5 | 3:50五穀(米・稗・粟・豆・玉蜀黍)豊饒を祈る神楽。 | 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・大田命(おおたのみこと)・大宮売命(おおみやめのみこと)・保食神(うけのちのかみ)・大己貴命(おおなむちのみこと) | |
19 | 鞭神添(ぶちかんぜ) | 2 | 4:10「武智(ぶち)」とも言われる。戦いの準備の舞とも、龍王の舞とも言われる。 | 弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)・衣通郎姫命(そとほりいいらつひめのみこと) | |
省略 | 袖花(そではな) | 4 | 猿田彦命が天鈿女命の袖を引いて導いたことから縁結びの舞と言われる。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと)・■(=木+爪)津姫命(つまづひめのみこと)・石凝姥命(いしこりどめのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと) | 平成19年度は行われなかった。 |
省略 | 本花(ほんはな) | 4 | おめでたいご披露の祝いの舞。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと)・石凝姥命(いしこりどめのみこと)・■(=木+爪)津姫命(つまづひめのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと) | 平成19年度は行われなかった。 |
省略 | 太刀神添(たちかんぜ) | 2 | 武御雷神の戦いの舞。 | 経津主神(ふつぬしのかみ)・武御雷神(たかみかづちのかみ) | 平成19年度は行われなかった。 |
直会 | 4:47岩戸開きの前の直会 | ||||
20 | 柴引(しばひき) | 1 | 5:04天香具山の榊を根ごと抜いて、岩戸の前に飾る舞。 | 太玉命(ふとたまのみこと) | |
21 | 伊勢(いせ) | 1 | 5:18岩戸開きを迎える祓いの舞。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと) | |
22 | 手力雄(たぢからお) | 1 | 5:43天照大神が天岩戸に隠れているところを探り、天岩戸を開くために思案する舞。 | 手力雄命(たぢからおのみこと) | |
23 | 鈿女(うずめ) | 1 | 6:15天鈿女命が、天岩戸の前で調子面白く舞った舞。 | 天鈿女命(あめのうずめのみこと) | |
24 | 戸取(ととり) | 1 | 6:27手力雄命が天岩戸を開き、岩戸を投げる舞。投げる場所は、「日向の国小戸の檍ヶ原」と「伊勢の国山田ヶ原」が一般的であるが、地区によっては、「信濃の国戸隠嶽」とする地区もある。 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 戸取りの明神(ととりのみょうじん)とも呼ばれる。 |
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25 | 舞開(まいぎらき) | 1 | 6:37天岩戸が開いた喜びの舞。舞の途中から、神主が日月の鏡を手力雄命にわたす。奉仕者全員が御幣を手に賀歌(はぎうた)を歌う。「天の戸を押し分け出づるやー天の戸を」「月と日を諸手に持ちてやー舞い遊ぶ。月こそまされやー宵も照らしゃる。」 | 手力雄命(たぢからおのみこと)。 | |
省略 | 火の舞(ひのまい) | 4 | 上野神楽では「火の舞」と呼ばれている。 三田井地区の「日の前」に当たる舞。 |
天児屋根命(あめのこやねのみこと)・猿田彦命(さるたひこのみこと)・天鈿女命(あめのうずめのみこと)・思兼神(おもいかねのかみ) | 平成19年度は行われなかった。 |
省略 | 御柴(柴上げ荒神) | 2+1 | 平成19年度は行われなかった。 | ||
26 | 注連引き(しめひき) | 4 | 7:00みどりの糸を持って舞う。他地区の「繰下(くりおろし)」にあたる。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと)・天村雲命(あめのむらくものみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)・天帆負命(あめのほおいのみこと)。 |
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27 | 注連口(しめくち) | 1 | 注連の入鬼神 | 入鬼神 | |
注連引き(しめひき) | 4 | みどりの糸を持って舞う。他地区の「繰下(くりおろし)」にあたる。上野地区では、一般の人も一緒に「みどりの糸」を持って良い。 | 天児屋根命(あめのこやねのみこと)・天村雲命(あめのむらくものみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)・天帆負命(あめのほおいのみこと)。 | ||
28 | 雲下(くもおろし) | 5 | 神楽33番のフィナーレ。雲から紙ふぶきが舞い落ちる。7:40終了。 | 神漏美命(かむろみのみこと)・手置帆負命(たおきほおいのみこと)・太玉命(ふとたまのみこと)・思兼命(おもひかねのみこと)・天児屋根命(あめのこやめのみこと) |
※上野神楽は、毎年新暦11月22日に行われます。
※家の中でありますが、戸を開けたままのため、一晩中見るということは、寒さとの戦いです。防寒具を忘れずに。
※ビデオ撮影をされる場合は、各自バッテリーをご持参ください。(アンペア数が低いため、コンセントを使用されるとブレーカーが落ち、真っ暗となる可能性が高く、他の人へ迷惑がかかります。)
※平成19年度は、「袖花」「本花」「太刀神添」「火の舞」「御柴(柴上げ荒神)」が省略された28番の奉納でした。
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